最近導入した録音機のご紹介を。
TASCAM Portacapture(タスカム ポータキャプチャー) X8です。
導入理由は32-bit float録音を導入したかったから。
きっかけとなった収録は歌声です。
リハーサルと本番で歌声は驚くほどの響き(ヴォリューム)の違いが発生する場合があります…人間のダイナミックレンジの凄さと言えば良いのでしょうか。
過去に小さなサロンコンサートで他の楽器と合わせた標準的なマイクセッティングを行った時、ピークで音割れが発生したことがありまして…いままで大きめなホールでは問題なく収録できていたので驚きました。
もちろん声の収録のためのマイク選択やセッティングをしっかり行えば問題はありませんし、しっかりとセッティングすることが正解ではあるのですが、実際には機器の設置可能場所やセッティング時間に余裕のない現場もあります。
音質はもちろん、音の収録に対するリスクを回避&セッティング時間の短縮には32-bit float機の導入が最良案と思っての導入です。
現在は以下のように使用しています。
X8は内蔵マイク(X/Yで使用しています)とXLR 4ch入力(合計6ch)が可能です。
現場では天吊りマイクやステージ付近へマイクを設置して主の音を、また客席へ聞こえてくる音(エアー)の収録も行います。
今までは複数のカメラに天吊りマイクからのLINE入力とエアー収録をそれぞれ録音していましたが、X8であれば1台で収録できます。
また、MCなど演者さんのトークがマイクを使ってミキサーを通す場合であればLINE入力に入れることができるので問題ありませんが、そうでない場合は別途収録が必要となります。
その場合でもX8であれば、まだ2ch余裕があるので収録可能です。
ちなみメインの収録は24bit/48kHzで行い、DUAL FORMATでfloat録音しています。