ピアニストさんの依頼により、留学のための映像審査用ビデオ撮影を行いました。
撮影条件としましては、映像は演奏者がはっきり分かり手元足元も写っている事という標準的なものです。
過去にバンドをやっていた事もあり、映像はもちろんですが、特に音に関してはこだわりを持ってセッティングしています。
ピアノ内部の弦に向けた音と屋根からの反響音とをバランスをとりつつミキシング。
コンプレッサーやイコライジング、残響音などを適切にバランスをとってカメラと繋ぎ録音しております。
ピアノは名古屋ピアノ調律センターのサロンに設置してあるスタインウェイ D274(コンサートグランドピアノ)です。
当然のようにピアノの状態も良く(調律師さんって本当にすごいと思います)、録音用のセッティングもやりがいがあります。
ピアニストが耳にする主軸として一音ずつ芯のある音と、オーディエンスに届く屋根の反響音を合わせ、輪郭を見失わない程度のリバーブをかけるセッティングを行っています。
先日はペトロフピアノでの録音セッティングを行いましたが、個人的にはこのD274の音が好きですね。
コロナの影響で様々な映像審査がありますが、審査用のみではなく記念に残るような良質な音での記録も重視しております。